Saint Leon (サン・レオン)

Saint Leon

4.Saint Leon (サン・レオン)
地中海岸の都市モンペリエから中央山塊方向に100kmほど入るとタルン川渓谷に架かる主塔の高さが343メートルの世界一高い橋ミヨー橋があります。この橋を過ぎ20Kmほど行くと『昆虫記』で有名なジャン・アンリ・ファーブルの生家のある小さな村サン・レオンとなります。生家は夏季限定のファーブルミュージアムとなっており、彼の幼少期の生活の様子が覗われます。この小さな村には大きなテーマパークMicropolisミクロポリス:昆虫の都市があります。2,400㎡の昆虫館には世界各地から集められた熱帯・亜熱帯の蝶、巨大蟻、蜂等など70種以上の生きた昆虫が自然界の状態で15の部屋に展示されています。
隣接する丘のエリアには昆虫のカーニバルと銘打った12のステージがあり各ステージでは鉄やブリキでできた巨大なアリやバッタやコウロギや水すまし等などが音楽と踊りでお客様を迎えてくれます。昆虫のオーケストラ、昆虫の舞踏会、昆虫と怪物の戦いなど見ても聞いても楽しいステージが続きます。南フランスの広大な山々の景色を愛でながら色とりどりの野草が咲き乱れる道を行くと最後の部屋ではファーブルが最も好きだったフンコロガシ(Scarab:タマオシコガネ)が地球を後ろ脚で転がしています。そこには『ミクロポリスを訪れた人間として小さき皆様の多様性、重要性を認識しましたので今後は絶滅に追いやること無くこの星の上で共存していくことを今日ここに誓います』との誓約書が掲示されています。

サン・レオンの村とファーブルの生家 ミュージアムとなっている生家,庭に銅像が建っています Micropolis裏側の丘がカーニバル会場  女王バチのダンスが始まります 蝶のオブジェの後ろは中央山塊に続く山並み

よく動きよく歌うバッタ達  怪物を水攻めにします フンコロガシは地球の清掃係です ミヨー橋、下はタルン川渓谷 駐・停車禁止なので走り抜けます

メモランダム:昆虫館には先生に引率された多くの小学生がいました。フランス政府とEUが共同出資して創った昆虫のカーニバルの散歩道はただ一言素晴らしい。センサーで感知し客の来場に合わせ演奏し、踊り、歌い、水で怪物を攻撃し出す虫たちは何とも可愛いく、男性合唱団のテンポの良い歌声は回りの山々にこだまする様で屋外で聞くのにぴったりです。ファーブルの生まれ故郷だからでしょうが、観光客もいなかったであろうこのような場所にこれだけ大規模なテーマパークを作り出すフランスの文化に対する取り組み方に感銘しました。昆虫のことを考えるのにとても良いロケーションですし雨量の少ない南仏であるのも良かったのかも?
ファーブルの生家内の様子は東京文京区にあるファーブル昆虫館でも見学できます。
わずか2~3分で渡り終えるミヨー橋ですが、この橋のおかげでミクロポリスへのアクセスが飛躍的によくなりました。
ミクロポリスの紹介ビデオをご覧ください。(♬"普段は草陰や地下に潜んでいるが、今日は出てきてカーニバル、カーニバル!!・・")

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