運河

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運河と聞くとまず思い出されるのがスエズ運河パナマ運河でしょうか。
共に運河ですが構造的には異なります。スエズ運河は紅海と地中海の地峡を掘削した水平式運河
即ち両側の高低差のない狭い処を切り開いた運河。
スエズ運河のほかギリシャのコリントス運河、日本では平清盛が開削したといわれている音戸の瀬戸などがあります。
しかし我々がクルーズする運河は少々違う閘門式運河です。即ち高低差のあるところに閘門(ロック)を設け、これを操作することで水位調節し船舶の通過を可能とするものです。船は山(丘?)をも登ります。
ヨーロッパ最古の現役運河、ミディ運河の最高点は標高195mです。
スエズ運河を掘削したレセップスは次にパナマ運河を創るときにも当初は水平式(海面式)で創ろうとしたようです。しかし標高(最高点で26m:これでも土砂をどかすのは大変なんですね)が高いことなどから閘門式になりました。ちなみにエジプト遠征をしたナポレオンも2つの海を結ぶ運河の掘削を考えたようですが当時、地中海と紅海の海面差が50mあり、運河を掘削すると大洪水が起こるとされ断念したようです。その後これは測定のミスであることが判明し、レセップスの登場となります。

ロック式運河の素晴らしいところは閘室(ロックの上流扉と下流扉の間)に水を流し込んだり閘室から水を吐き出したりして、船を下流から上流へ、また上流から下流へ通過させるわけですが、自然界の理の通り水は常に上流から下流へ流れており、船舶の通過のために揚水の必要が無いことです。これが産業革命以前にロック式運河が出現し大いに利用された理由でしょうか?今日では閘室をプールとして、船を浮かべたプールごと上下させるインクライン方式やリフト方式の運河がありますが、何か力ずくの感がします。
反面、ロック式は船の通過と共に水も流れますので、常に運河に水を供給し続ける必要があります。ロック式運河の掘削は水の確保との戦いです。川から引く、湖水利用、降雨・貯め池利用など色々工夫したんですね。パナマ運河の場合は太平洋とカリブ海との間標高26mにあるガトゥン湖を利用しています。
次はこの運河の水圧に耐えるロック扉をどのように作ったか、水圧に抗してどう開閉するのか、に疑問は移ります。閘門(ロック)
水平式、スエズ運河 閘門式、パナマ運河 水平式、コリントス運河  
インクライン ボートリフト1 ボートリフト2